2歳の自閉症の症状とは?
ここでは、「2歳の自閉症の症状」についてお話します。
自閉症(現在は「自閉症スペクトラム」という)は、
脳の器質的な特性による先天的な障害であり、
3歳までに「ウィングの三つ組
(対人関係の特異性、コミュニケーションの質的障害、イマジネーションの質的障害)
の障害」が現れます。
自閉症に「自覚症状」ってあるの?
一般的な病気のような
「高熱がでる」「頭痛がする」
といったようなものは何もありません。
しかし、
「みんなが普通にできることができない」
「自分がしゃべると笑われたり、注意を受ける」
と感じている人はいます。
(主には知的障害のないタイプの自閉症の人ですが、
知的障害があっても何らかの違和感を持っている人はいます)
2歳の自閉症の子どもの症状にはどんなものがあるの?
自覚症状はこの年齢ではほとんどありません。
他覚症状としては
1.行動面:
ひとり遊びを好んだり、いつも何か指示をしないと動かなかったり、
すぐにテンションが高くなってはしゃぎすぎる
などといったマイペースさが出てきます。
また、一所にじっとしていられない
といったことも出てきます。
2.感情面:
表情が乏しい子どもが多いです。
しかし、自分の思い通りにならなかったりした時の
癇癪はひどい場合が多いです。
物や人、手順などに対するこだわりも強くなってきます。
3.言語面:
知的障害がある場合は言葉の遅れが出てきます。
言葉の遅れを感じさせない子どもでも、
こちらの言うことが理解できないのか、
簡単なことでも言い聞かせることができない
といったことが出てきたりします。
「人の話を聞いてないのかな?」
という印象を与えます。
子どもの成長のスピードはそれぞれで
「これが正解」
というものはありません。
上にあげたようなことがあるからといって、
確実に自閉症であるわけではありません。
診断は専門医にしかできません。
しかし、気になることがあったらできるだけ先送りしないで、
信頼できる小児科医、児童精神科医、
保健師などに相談していきましょう。
早期発見が自閉症も予後を
良くすることはわかってきてます。